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愛大学生コンピテンシー

愛大学生コンピテンシー
  ~亚博足彩学生として期待される能力~

概要

愛大学生コンピテンシーは、亚博足彩憲章にもとづき、すべての学部の学生が卒業時に身につけていることが期待される能力を示すもので、亚博足彩全体の教育目標と位置づけることができます。

学生のみなさんは、正課教育、準正課教育、正課外活動を通じてこれらの能力を身につけることができます。専門分野の知識に加えて、愛大学生コンピテンシーで示された幅広い能力を習得することで、みなさんが今後の未来を切り拓いていくことを願っています。

位置づけと特徴

愛大学生コンピテンシーの特徴

  1. 全学規模で学生のコンピテンシーを明確にし、亚博足彩全体の教育目標として位置づけている。
  2. コンピテンシーを育成する場として、正課教育、準正課教育、正課外活動の3つを位置づけている。
  3. 全学アセスメントプランにおいて、達成すべき質的水準の1つとして位置づけている。

各能力の解説

Ⅰ 知識や技能を適切に運用する能力

【具体的な力1】個別の知識や技能を相互に関連づけながら習得できる

授業などを通じて得た知識や技能を相互に関連づけて、状況に応じて使いこなせるようにすることが求められます。実験や実習、調査や観察、文献講読などを単に断片的に行うだけでは、本当の意味で知識や技能を獲得したことにはなりません。学んだことを自分の中で相互に関連づけ、可能な限り体系化することによって初めて、それらを習得したと言えます。

【具体的な力2】習得した知識や技能を基に自分の考えを組み立て、適切に表現できる

習得した知識や技能が本当の意味で自分のものとなったと言えるのは、それを自分の中できちんと体系化し、適切に表現できるようになった時です。わかっているけれども表現できないのでは、本当の意味でわかったとは言えません。自分が得た知識を基に、論理的な筋道を立てて、相手が理解しやすい適切な方法で表現する力が求められます。この力を身につけることができて、自分の学習の成果が統合されたと言えます。

Ⅱ 論理的に思考し判断する能力

【具体的な力3】広い視野と論理的思考に基づき分析?解釈できる

(例:クリティカル?シンキング/創造的思考)
様々な情報を収集?整理し、それを相互に関連づけ、広い視野から論理的に考えて、対象を分析?解釈します。この力は知識や技能の運用と一体化して働くものです。例えばクリティカル?シンキングとは、既存の学問的知識の体系や枠組みも考慮しながら、客観的根拠に基づいて対象を多面的に考察し、論理的に思考することです。こうした力を身につけることによって、他者を納得させることができるようになります。

【具体的な力4】客観的根拠に基づき判断し、解決策を提示できる

(例:意思決定?判断力/課題発見?解決力)
学問研究においてはもちろんのこと、社会生活においても、私たちは常に意思決定を求められ、判断力を発揮しなければなりません。そして、自立した個人として生きるためには、意思決定の根拠をきちんと認識し、客観的に正当なものであることを示すことが求められます。そのためには、自分の置かれている状況を正しく認識し、そこにある課題を見つけ出し、その課題を解決する方策を考え出す力が必要です。

Ⅲ 多様な人と協働する能力

【具体的な力5】様々な状況に応じて適切なコミュニケーションができる

(例:傾聴/対話/ディスカッション/プレゼンテーション)
現代社会において、様々な背景を持った人々が、チームを組んで課題に取り組むということは日常化?一般化してきています。そうした状況に柔軟に対応するためにも、正確な日本語運用能力や外国語運用能力、ビジネス?マナーといった狭義のコミュニケーション?スキルの獲得のみならず、相手の意図を適切に汲み取りながら自分の考えも効果的に伝えていく力が求められています。

【具体的な力6】目的達成のために多様な人と協働できる

(例:協調性/多様性の尊重/ホスピタリティ)
大きな目的を達成するためには、多くの人と互いに協力し合って、協調していくことが必要です。実際に多様なメンバーでチームを編成し様々な活動を行うなかで、それぞれがもつ個人の多様性に気づき、それを受容し、理解するという経験を数多く重ねることが必要です。協働のためには、他者の幸せのために行動できる「お接待」の心と実践力を身につけることが求められます。

Ⅳ 自立した個人として生きていく能力

【具体的な力7】自らの個性や適性を活かして行動できる

(例:自己理解/自己決断/自己省察/生涯学び続ける姿勢)
個々人が自己を実現するためには、社会的状況の中で、自分自身の個性や適性を十分に理解し、それを踏まえて決断することが大切です。そのために重要な営みが振り返りです。自身の経験や学んだことを振り返ることで、深い自己理解が促され、そこを核としながら主体的に行動していくことが可能になります。また、振り返りは継続的に行い、生涯にわたって学び続ける姿勢を身につけることが期待されます。

【具体的な力8】社会的関係の中で自分の行動を調整できる

(例:規範遵守/セルフマネジメント/レジリエンス)
人は社会的存在であり、社会(他者)との関係の中で自分の能力を最大限に発揮していかなければなりません。社会には様々なルールや制約があり、自分が所属する組織や集団においても同様です。限られた資源や制約の中で、所属組織のルールを遵守?順応し、自分の行動を調整していくことが求められます。また、困難な状況に適切に対処できる力も予測困難な社会においてより重要となっていきます。

Ⅴ 組織や社会を牽引する能力

【具体的な力9】集団?組織の一員として自覚と誇りをもって行動できる

(例:責任感/連帯感/帰属意識/リーダーシップ)
集団や組織は、構成員それぞれが責任と自覚を持って行動し、役割を果たすことによって初めて機能します。根拠に基づき状況を把握し、他者との対話や協働を行いながら、課題を見極め、解決策を考え、行動に移していきます。そのことによって、所属している集団や組織をよりよいものにしていくことができます。その結果として、自分が所属している社会や組織、そこに所属している自分自身に対して誇りを持てるようになります。

【具体的な力10】地域や国内外の課題に関心をもち、よりよい未来に向けて貢献できる

(例:未来思考/国際性/社会貢献/アントレプレナーシップ)
地域や国内外には様々な課題があります。まず大切なのは、そのような課題に目をそらさず向き合う姿勢です。そして、よりよい未来に向けて、広い視野のもと、社会や環境について考え、自分なりにできる最善を尽くすことが期待されます。未来の社会をつくっていく担い手の一人としての思考や行動が求められています。